【産後ニキビが治らない!】2つの原因と3つの改善方法!化粧水・皮膚科・漢方薬など

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産後はなにかと心身のバランスが崩れやすいものですが、産後ニキビや肌荒れもそうした症状の一つ。
特に産後ニキビはスキンケアをしてもなかなか治らなかったりして「鏡を見るのも憂鬱」という人が少なくありません。
一体なぜ、産後ニキビはあれほど治らないのでしょうか? 主な原因や改善方法について説明するので、ぜひ参考にしてください。

産後に肌荒れしてニキビができる原因と治りにくい理由

産後ニキビができやすくなる原因は、ホルモンバランスが乱れるからです。
妊娠中はその状態を継続させるために女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が増えますが、産後はこれらのホルモンが急激に減るため、うまくバランスをとることができなくなるのです。

ホルモンバランスの乱れはターンオーバーのサイクルを乱すことにもつながるので、皮脂が過剰分泌されたり、角質が厚くなったりして毛穴が詰まりやすくなります

また、産後にホルモンバランスが乱れるのは、単に体の状態が変わることだけが理由ではありません。
赤ちゃんのお世話でよく眠れない日が続いたり、ストレスがたまったりすることもホルモンバランスに影響を与える原因になるので、この時期の肌荒れはある意味仕方のないことなのです。

しかし、今まさに産後ニキビに悩まされている人は「この状態がいつまで続くのだろう」と気になりますよね。
個人差はありますが、だいたい産後1年ぐらいでホルモンバランスが元の状態に戻る人が多いようです。
いつかは必ず落ち着くので、「治らない!」とあまり心配しすぎる必要はありません。
ただし「そういう時期だから仕方ない」とお手入れに手を抜くと、産後ニキビが悪化して跡が残る可能性もあるので、できるだけのケアをしていきましょう。

産後ニキビがよくできる場所の原因と改善方法

産後ニキビができやすい場所や、産後ニキビができてしまったり、治らない原因や理由、改善方法について詳しく説明します。

▼あごの産後ニキビについて

顎は皮脂腺が多く、それでいて乾燥しやすい場所なので、もともとニキビができやすい原因や条件が揃っています。
その上、産後はホルモンバランスの変化によってこの状態に拍車がかかるので、どうしても肌荒れしやすいのですね。

また、顎の部分はお手入れが行き届きにくい場所です。
カサつきやすい頬やしわの出やすい目の周りなどに意識が集中して、ついケアがおざなりになってしまう……という人も多いでしょう。
そうしたお手入れ不足の積み重ねで、毛穴の環境はどんどん悪くなっていきます。
スキンケアをする際は、必ず顎のラインまで丁寧にお手入れするようにしましょう。
紫外線を浴びるとバリア機能が低下するので、お出かけ時には日焼け止めも忘れずに!

そして、刺激を避けることも大切です。
顎は無意識に手で触ってしまったり、衣服の袖で擦れたりして、雑菌の付着や摩擦が起こりやすい場所です。
治らないから、気になるから、とあまり触れないようにして、清潔を保つようにしてください。

▼おでこの産後ニキビについて

おでこも、ホルモンバランスの影響を受けやすい場所です。
授乳や夜泣きの対応で寝不足が続いていたり、運動不足になりやすかったりする産後は、この部分の肌荒れに悩まされる人も多いでしょう。

また、髪の毛がかかることで雑菌が付着したり、洗顔が不十分になりやすかったりすることも原因となります。
改善方法として、産後ニキビができやすい今の時期だけでも、ヘアピンなどを使っておでこを出すようにし、洗顔の際は生え際までよく洗ってしっかりすすぐようにしましょう。
シャンプーやトリートメントのすすぎ残しも多い場所なので、必ずチェックする習慣をつけてください。

そして、保湿を心がけましょう
おでこは皮脂腺が多いので乾燥しにくいと思われがちですが、洗浄力の強いシャンプーによって必要な皮脂が奪われたり、アトピー性皮膚炎でバリア機能が低下していたりして、カサついてしまうことがあります。
肌が乾燥すると、この状態をカバーするために皮脂が過剰分泌されるので、ますます産後ニキビができやすい原因に。
洗顔後は、化粧水や美容液でしっかり水分を補給してあげてください。

▼鼻の産後ニキビについて

鼻に関する肌トラブルといえば、ニキビと毛穴の詰まり。
顔にはたくさん毛穴があるはずなのに、鼻の頭だけ黒くポツポツと目立ってしまう原因は、それだけ皮脂の分泌が活発だからなのです。
あの黒いポツポツの正体は、毛穴に詰まった皮脂が空気に触れて酸化したものなのですね。

さらに、鼻の毛穴は他の部分に比べて深くできており、それだけ皮脂が詰まりやすいという特徴があります。
皮脂はニキビの原因菌である「アクネ菌」の大好物なので、そのままの状態で放置すればどんどん繁殖することに。
これを防ぐためには、適切な皮脂のコントールが必要です。

そのために有効な改善方法が、保湿ケア。
一時期大流行した剥がすタイプのパックは、確かにごそっと皮脂が取れるのですが、剥がす際の刺激で肌が傷ついたり、毛穴が開きっぱなしになったりして、かえって産後ニキビを悪化させる原因にもなりかねません。

その点、必要な水分を与えることで少しずつ皮脂の過剰分泌を抑えていく保湿ケアは、一見遠回りなようですが、肌を傷つけることなく確実に状態を改善してくれます。
産後は何かと忙しいと思いますが、洗顔後は必ず化粧水や美容液を使ってお手入れをしましょう。
もちろん、ホルモンバランスを整えるため、睡眠や食事に気を配ることも大切です。

▼鼻の下の産後ニキビについて

鼻の下も、もともと皮脂腺が多い場所です。
そして男性ホルモンの影響を受けやすい場所でもあるので、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモン優位の状態になると皮脂が多く分泌されるようになります。

また、男性ほどではないものの、女性にも多少は髭が生えます。
定期的にお手入れしている人も多いと思いますが、これもニキビの原因の一つ。
カミソリやシェーバーを使って剃る時に肌が不潔な状態だったり、摩擦で乾燥したりすると、毛穴に雑菌が侵入しやすくなるのです。
必ず洗顔を済ませてからシェービングローションなどをつけて肌を保護し、処理後は化粧水や美容液でお手入れをするようにしましょう。

▼耳の産後ニキビについて

「耳にニキビ」というと意外な感じがするかもしれませんが、不潔になりやすく、お手入れしにくい場所なので、案外できやすいのです。
おまけに、産後はホルモンバランスが乱れるので、さらに注意が必要となります。

<気を付けたいポイント>
・お風呂から上がった後、耳の中が濡れたままの状態で放置しない
・シャンプーやトリートメントのすすぎ残しに注意する
・イヤホンはこまめに消毒して使う
・乱暴に耳かきをして傷をつけないようにする
・指でぐりぐりと耳の中を触らない
・枕カバーを清潔に保つ

顔と違い、普段はあまり肌トラブルについて意識することのない耳ですが、このように注意しなければならないポイントやニキビができる原因はいくつもあります。
特に、耳かきで傷がつき、そこから雑菌が入り込むケースが多いので十分に気を付けてください。

▼頬の産後ニキビについて

範囲が広い分、ニキビができると非常に目立ちやすい頬。
おまけに悪化しやすいという特徴があるので、炎症を起こして治りにくくなる前に適切な対策をとるようにしましょう。

頬の産後ニキビの原因には、ホルモンバランスの乱れ、寝具や髪の毛などによる雑菌の付着、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しなどがあります。
意外と不潔になりやすい場所なので気を付けてください。

また、頬ニキビが頻発し、なかなか治らない場合は、内臓がダメージを受けていることが原因となっている可能性もあります。
胃の不調は割と気づきやすいのですが、肝臓の場合はある程度進行するまでなかなか症状があらわれないので、健康チェックを兼ねて内科も受診してみると良いでしょう。

そして、保湿を心がけてください。
皮脂腺が少ないはずの頬にニキビができるのは、肌が乾燥することによってバリア機能が弱まっているからです。
改善方法として、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を配合した化粧水や乳液、クリームを使い、しっかり水分と油分を与えてあげましょう。

▼背中の産後ニキビについて

さらっとしたイメージのある背中ですが、実は皮脂腺が多く、ニキビができやすい場所です。
そのため、予防のためにはこまめに清潔を保つ必要があるのですが、なんせ自分からはよく見えないし、手も届きにくいので、ついついお手入れが不十分になりがち。
知らないうちにどんどん悪化して、気付いた時には炎症を起こしてしまっていたというケースも少なくありません。
特に、産後は赤ちゃんのお世話でゆっくりお風呂に入ることもできないし、余裕がなくて何日も同じパジャマを着ていたなんてこともあるので、十分に気を付けてください。

背中ニキビの悪化に深く関わっているのが「マラセチア菌」と呼ばれる常在菌。
ニキビの原因というとアクネ菌を思い浮かべますが、背中の場合はどちらかというとマラセチア菌によるものが大半なのです。
皮脂を好む細菌なので、顔の場合と同じく、適切なコントロールで皮脂の分泌量を抑えることが大切。
お風呂上りには、化粧水や美容液で水分を与えてあげてください。
「ビタミンC誘導体」を配合したものなら、皮脂の出過ぎを抑える効果があるのでより効果的ですよ。

そして、清潔を保つ工夫をしましょう。
手が届きにくければスポンジやボディタオルを使う方法もあるので、そうしたものも上手に利用しながら隅々まで丁寧に洗ってください(ただし、ナイロンタオルなどの刺激が強いものは避ける)。
汗をかいた時はこまめに拭き取り、衣服も洗濯のしてあるものを身に付けましょう。

▼胸元の産後ニキビについて

胸元の産後ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れによって角質が厚くなることだと言われています。
また、産後はなにかとストレスがたまりやすく、それによって免疫力が低下するのも原因の一つ。
もともと皮脂腺の多い場所なので、こうした事情が絡むとどうしてもニキビができやすくなるのです。

また、汗をかくことによって下着の中が蒸れたり、石鹸やシャンプーをすすぎ残したりするのも良くありません。
授乳中は母乳によっても肌が汚れやすくなるので、母乳パッドや下着はこまめに取り替えるようにしましょう。

ちなみに、胸元のニキビもアクネ菌ではなく、マラセチア菌によるものがほとんどです。
入浴後には保湿効果の高い化粧水や美容液を使って水分を補給し、皮脂の過剰分泌を防ぎましょう。

▼お尻の産後ニキビについて

お尻も、意外と皮脂腺が多い場所です。
さらに、椅子に座ることで圧力がかかって角質が厚くなったり、下着で蒸れたりするので、もともとニキビができやすい環境にあります。
ここへ産後のホルモンバランスの乱れが加わるので、赤ちゃんのお世話に夢中になっている間にいつの間にか悪化していたというケースも多いでしょう。
自分からは見えないので、なおさら気付きにくいですよね。

お尻のニキビを予防するには、通気性の良い下着を身に着け、清潔を保つことが大切です。
また、授乳などで床や椅子に座る時は、できるだけクッションを利用すると良いでしょう。
そして、お風呂ではすすぎ残しのないように石鹸でキレイに洗い、化粧水や乳液で水分を与えてあげてください。
下着は、お尻の表面が乾いてから身に付けると蒸れにくいですよ。

<ニキビにそっくりな粉瘤(ふんりゅう)に注意!>
お尻にできるニキビは、しばしば「粉瘤」と間違われることがあります。
粉瘤は皮膚の下にできた袋の中に皮脂や垢などがたまるもので、放っておくとだんだん大きくなり、炎症が起きたり、破裂したりするので注意が必要です。
ニキビのようにスキンケアで治るものではないので、早めに皮膚科で治療を受けるようにしましょう。

▼全てのニキビに共通する「ホルモンバランスの乱れ」の整え方・改善方法

ここまで、産後ニキビができやすい部位について説明してきましたが、全てに共通する原因は「ホルモンバランスの乱れ」です。
産後はただでさえ体が思うように動かせないところへ、手のかかる赤ちゃんのお世話でくたくたに疲れきってしまうので、ストレスがたまってホルモンバランスもおかしくなりやすいのですね。
しかし、工夫次第で状況を改善することは十分に可能です。
特に意識しておきたいポイントについて説明するので、できることから始めてみましょう。

<目を閉じて横になる>
産後の悩みでよく挙げられるのが「まとまった睡眠がとれない」というもの。
生まれたばかりの赤ちゃんはしょっちゅう泣いて目を覚ますし、そのたびにオムツを替えたり、授乳をしたりしなくてはいけないので、ママの睡眠はどうしても細切れになります。

しかし、熟睡はできなくても、横になって目を閉じるだけで体の疲れはかなり回復するので、赤ちゃんの睡眠に合わせて自分もできるだけ休むようにしてください。
家事に手を抜くことも大切です。

<ストレスを発散させる>
産後しばらくはなかなか好きなこともできませんが、育児の合間に好きな音楽を聴いたり、時には夫に赤ちゃんをお願いして出かけてみたりと、自分なりのストレス解消法を見つけてみましょう。
責任感とプレッシャーで「私がこの子を守らなきゃ!」とガチガチになっているママも多いので、息抜きの時間を持つことは非常に大切です。

<栄養バランスのとれた食事をとる>
手の込んだ食事を作るのは無理でも「煮るだけ」「焼くだけ」「ちぎるだけ」といった簡単なメニューなら、産後の忙しい時でもささっとできますよね。
特に次のような栄養素がニキビ予防には重要なので、十分に摂るようにしましょう。

・女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン/大豆製品
・女性ホルモンの分泌を促すビタミンB6/かつお、まぐろ、レバー、ナッツ類、バナナなど
・ホルモンバランスを整えるビタミンE/ナッツ類、うなぎ、かぼちゃ、卵、コーン油など
・自律神経を整えるカルシウム/乳製品、小魚、海藻類、チンゲン菜、小松菜など
・神経の興奮を鎮めてリラックスさせるマグネシウム/ナッツ類、海藻類、魚介類、大豆製品など
・過剰なエストロゲンを吸着する食物繊維/玄米、切り干し大根、干ししいたけ、おから、豆類、干プルーンなど

産後ニキビは悪化してニキビ跡になりやすい

産後ニキビは治らない上に跡になりがちです。
産後ニキビが悪化しやすい原因は、育児が忙しくて自分の体の変化に気が付きにくかったり、ターンオーバーのサイクルが乱れて古い角質が残りやすくなったりするためです。
初期段階である白ニキビや黒ニキビの状態で対処できれば良いのですが、放置すると炎症が起きて赤ニキビや膿を持った黄ニキビに移行し、跡が残る可能性が高くなるので、早期発見・早期治療に努めましょう。

育児はとにかく大変なので、1人で抱え込まず、周囲にも協力を求めることが大切です。
1日の終わりに肌をいたわる時間や、ストレスを発散させる時間を持つことに罪悪感を持つのではなく「キレイでいることが心の安定につながる=優しいママでいられる」と前向きに考え、自分のこともいたわってあげてください。

産後ニキビにも優しいスキンケア! 化粧水や乳液などの上手な選び方と使い方

産後はホルモンバランスの変化によって肌の状態が不安定になるので、産後ニキビができるだけでなく、出産前に使っていた化粧水や化粧品が合わなくなることがよくあります
また、エストロゲンの減少で乾燥しやすい状態でもあるので、改善方法として化粧品は「バリア機能を高めてくれる」「肌への刺激が少ない」という条件を満たすものを選びましょう。

<バリア機能を高めてくれる成分>
肌のバリア機能を高めるには、角質層が十分な量の水分で満たされることが重要です。
そのために役立つのが「セラミド」「ヒアルロン酸」などの保湿成分。
保湿成分を多く含む化粧水を選んであげましょう。

成分それぞれの特徴について詳しく説明します。

▼セラミドの特徴
セラミドは表皮の角質層に存在する物質で、細胞と細胞の間をがっちり埋めて水分を保持する役割を果たします。
化粧水に配合されているセラミドにはいろいろな種類がありますが、特に「ヒト型セラミド」と呼ばれる成分は優秀!
人間の体内に存在するセラミドと似た構造を持つので刺激が少ないし、高い親和性を生かしてぐんぐん浸透します。

▼ヒアルロン酸の特徴
ヒアルロン酸は、肌の真皮層に存在する物質。
わずか1gで6ℓもの水分を保持する力があり、肌のうるおいや弾力をキープするのに役立ちます。
ただし、化粧品に含まれるヒアルロン酸は分子が大きいため、そのまま塗ってもなかなか浸透していきません。
しかし、角質層の水分を抱え込んで守り、蒸発を防ぐ力があるので、保湿効果は十分に期待できるでしょう。

<添加物の少ない処方>
産後の肌は刺激に敏感なので、できるだけ添加物を避けることが大切です。
特に化粧水は洗顔後の無防備な肌に直接つけるものなので、安全なものを選ぶようにしましょう。
化粧水選びのポイントですが、現在の日本では無添加化粧品に対するはっきりとした定義がないため、パッケージに「無添加」と書かれていても、実際は表示義務のない添加物は使ってある可能性があります。

化粧水に「合成界面活性剤」「タール色素」「殺菌剤」「防腐剤」などが使われていないのは当然として、原料の産地が明記してあったり、天然由来の成分を使用していたりするものであることをしっかり確認しましょう。
不安な場合は、試供品を利用したり、パッチテストを行ったりしてから購入することをオススメします。

▼パッチテストのやり方
1. 二の腕や太ももなどの目立たない部分に化粧品を塗り、そのまま24時間放置する。
2. 赤みや腫れ、かゆみなどの症状が出ていないかを調べる。
※お風呂に入る時は、上から絆創膏を貼ったり、ビニールで覆ったりすると良いです

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皮膚科で受けられる産後ニキビ治療!授乳中に薬は飲める?

ニキビができやすく、原因がホルモンバランスな上なかなか治らない産後の肌は、セルフケアだけにこだわらず病院で診てもらい、改善方法を相談することも大切です。
主な治療方法や、ニキビ治療に使われる薬の種類などについて説明するので参考にしてください。

<外用薬の処方>
炎症を鎮めるための抗生物質(アクアチムクリーム、ダラシンTゲル、ダラシンローションなど)や、毛穴の詰まりを解消させる塗り薬(ディフェリンゲル、トレチノインなど)が処方されます。

市販薬では「テラコートリル(炎症を抑える効果)」や「ペアアクネクリームW(炎症を鎮め、アクネ菌によるコメドの生成を抑える効果)」、「オロナインH軟膏(アクネ菌を殺菌し、保湿する効果)」などが有名です。

<内服薬の処方>
産後ニキビが悪化し、塗り薬だけでは対処できない場合は、内服薬が処方されます。体内でのたんぱく質の合成を防ぎ、アクネ菌の繁殖を抑える抗生物質(ルリッド、クラリス、ミノマイシンなど)がよく使われる薬です。
また、皮脂の分泌量をコントロールしたり、皮膚や粘膜を良い状態に保ったりするためのビタミン剤が処方されることもあります。

さらに、産後ニキビのようにホルモンバランスの乱れが原因になっている場合は、ホルモン治療を行うことも。「低用量ピル」を服用することでホルモンバランスが整いやすくなり、皮脂の過剰分泌を抑えるのに役立ちます。
ピルというと副作用が心配になるかもしれませんが、低用量ピルはホルモンの量をギリギリまで低く抑えているため、正しく使用すればそれほど怖がる必要はありません。
ただし、年齢や体質によっては使用に注意が必要だったり、使うことを禁じられたリするので、必ず医師の診察を受けてから処方してもらうようにしましょう。

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▼授乳中のニキビ薬の服用について

赤ちゃんに母乳を飲ませている場合は、血液中に含まれた成分が赤ちゃんの体内にも入ってしまうので、飲み薬を使う際は十分な注意が必要です。
以前処方してもらったものが残っていても、決して自己判断で使用せず、皮膚科医の判断を仰ぐようにしてください

ちなみに、ルリッド、クラリス、ミノマイシン、低用量ピルは、どれも「授乳中はできるだけ避けたほうが望ましい」ということになっているので、断乳してから使ったほうが良いでしょう。

<面皰圧出(めんぽうあっしゅつ):保険適用>
初期段階である白ニキビや黒ニキビに使われる治療法で、ニキビの先端にレーザーや針を使って穴を開け、専用の器具(面皰圧出器)を押し当てて皮脂や膿などを取り出します。
ニキビの原因となるものを出してしまうことで治りが早くなる他、レーザーの熱によって皮脂腺が焼かれ、同じ場所にニキビができにくくなるというメリットがあります。

<ケミカルピーリング:自費診療>
酸を含む薬剤を皮膚の表面に塗り、毛穴に詰まった老廃物や古い角質を取り除く治療法です。
炎症を起こした赤ニキビにも有効で、ターンオーバーを促すことでニキビができにくく、治りやすい肌へと整えていきます。
1度の治療では効果が出にくいので、適度な間隔をあけて何度か通うことが必要。無理なく治療が続けられるよう、自宅や職場から近いクリニックを選ぶと良いでしょう。

<イオン導入:自費診療>
微弱電流の作用で美容成分(主にビタミンC誘導体)を肌の奥深くまで届ける治療法。
皮脂の過剰分泌を抑えたり、コラーゲンの生成を促したりして、ニキビを治りやすくしてくれます。
また、ビタミンC誘導体にはメラニンの元となるチロシナーゼの働きを阻害したり、できてしまったメラニンを還元したりする働きがあるので、ニキビ跡の予防・改善に役立つというメリットもあります。

<レーザー治療:自費診療>
ニキビの治療には、主に次のような種類のものが使われます。

▼ジェネシス(ロングパルスヤグレーザー)
角質を弾き飛ばしてターンオーバーを促したり、肌の表面を引き締めたりして、ニキビができにくく、治りやすい状態に改善する治療法です。炎症を抑える効果や、ニキビ跡を薄くする効果もあります。

▼アレキサンドライトレーザー
シミやくすみの治療にもよく使われるものですが、脱毛効果で毛穴が引き締まるので、皮脂を詰まりにくくしてニキビの予防・改善に役立ちます。

漢方を使った産後ニキビの治療法!漢方なら授乳中も大丈夫?

東洋医学である漢方は、西洋医学のように今出ている症状を抑えるものではなく、自然との調和を大切にしながら、不調の原因を少しずつ体の外へ追い出そうというものです。
そのため、西洋医学の薬のようなはっきりとした効果は出にくいのですが、体の中でくすぶっている根本的な原因が緩和されていくので、徐々にニキビのできにくい体質へ近づけることができるのです。

また、漢方が妊娠・授乳に悪影響を及ぼしたという報告は、現在のところないようです。
ただし、妊娠中の服用にあたっては、体の状態などを考慮した判断が必要となります。不安に思ったならばすぐにかかりつけ医に相談しましょう。

漢方は、自分の体質に合ったものを正しく使うことが大切!
ニキビ治療によく使われているものをご紹介します。

<清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)>
体力中程度以上でのぼせがあり、赤ら顔の人に向く漢方。ニキビの炎症を抑える効果があります。

<十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)>
体力中程度で皮膚疾患が出やすい人に向く漢方。ニキビの赤みや化膿を抑える効果があります。

<桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)>
比較的体力があり、のぼせや足の冷えがある人に向く漢方。血行が良くなるので、ニキビの原因となる老廃物が排出されやすくなります。

<加味逍遥散(カミショウヨウサン)>
体力中程度以下で、のぼせがあり疲れやすい人に向く漢方。不安感を抑えて精神を安定させたり、血行を良くしたりする効果があります。

<荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)>
体力中程度以上で皮膚の色が浅黒く、鼻炎やニキビを繰り返す人に向く漢方。ニキビの炎症を抑え、肌のうるおいを守る効果があります。

生理再開後もニキビには注意が必要

ホルモンバランスが元の状態に戻り始めるとともに産後ニキビもできにくくなりますが、生理が再開した後は要注意!
排卵前にはぐぐっと分泌量の増えるエストロゲンが高温期に入ると減少し、代わりにプロゲステロンの分泌量が増えるというサイクルを繰り返しますが、プロゲステロンには皮脂を分泌させる作用があるため、ニキビができやすくなるのです。

ずっとキレイなママでいるためには、ホルモンバランスを安定させるための工夫や、丁寧なスキンケアが欠かせません。
心や体の状態が安定し、うるおいのあるしなやかな肌を保つことができれば、ニキビにも悩まされにくくなりますよ。

産後ニキビの改善方法はスキンケアやホルモンバランスの安定化が重要

産後ニキビの原因と、改善方法についていかがでしたか?
妊娠中に分泌量の増えた女性ホルモンが急激に減少することで、産後はどうしても肌荒れしやすくなります。
ですが、「治らない!」とふさぎ込むのではなくスキンケアの仕方を工夫したり、ホルモンバランスを整えたりすることで予防・改善できるので、できることから始めてみましょう。
できてしまった産後ニキビは、悪化する前に皮膚科で治療を受けることも大切です。

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